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 STAGE 3
 三浦綾子原作「母」
 語り継ごう未来へ母の声を
 
 わたしたちが人間としての権利を主張する

 以前の明治九年、秋田の寒村にセキは

 産まれた。三歳には子守をして母を助け

 小学校にも上げてもらえず字も読めなか

 った。十三歳には口減らしのために隣村

 の小林家に嫁に出された。

 セキは夫の末松と共に小さなパン屋を営

 みながら六人の子どもを育てあげる。

 笑いの絶えない底抜けに明るい家族 ―
 


 家族団らんの中、自分たちもめったに食べられない商品が盗まれる。「母さん、パンがなくなった。餅も盗られた!」と、

 大騒ぎ。しかし、セキは「よほどお腹を空かした人かもしれない」と、それを許すのである。子どもたちは、この母に育て

 られた。その中に、後に築地署で虐殺される作家、多喜二がいた。セキには殺された理由がわからない。

 「貧しい人がいない世の中を作るのがなぜ悪い・・・?」 セキは日夜、多喜二の面影を追い求める。

三浦綾子原作 「母」 シナリオハント
本公演の感想文をご覧ください。  三浦綾子原作 「母」 初演評
 三浦綾子原作 「母」 再演評
 三浦綾子原作 「母」 天童市立中学校演劇鑑賞教室 感想文
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