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STAGE
3 |
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三浦綾子原作 「母」 再演評 |
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これまで見た芝居の中で一番の感動。
東京都 氏名不明様(10月3日)(アンケート)
「母」という題名の芝居もいくつか見たと思います。芝居好きで、15年以上、月に3本は見てきましたが、
今日の芝居が一番感動しました。息子を失って、一人ぽつんと暗い部屋で座っているセキには
息も詰まりそうで胸がいっぱいになりました。会場には空席が結構ありました。 こんなにいい芝居なのにもったいない
と思います。もっともっとたくさんの人に見て欲しい芝居です。劇団ももっと宣伝をするべきです。
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「母」は私の愛読書。
茨城県 藤本様(10月3日)(同上)
まいりました! 三浦綾子の小説の「母」は愛読書で、10回近く読んでいます。省略されている内容も
分かりましたが、ちっとも違和感がないだけでなく、かえって省略した部分を意味深く姿を変えて
加えられているように思えました。小説を立体化し、ビジュアル化し、ハートで味付けしていました。
舞台のいたるところで笑い、泣かされました!説明のしようのない涙があふれてきて、そのたびに
「おれは生きている」という思いがわきあがります。横の席の人がしょっちゅうわたしの顔をのぞくので困りました。
図体のでかいわたしの涙を見て、自分も安心して泣いていたのかもしれません。
芝居が終わった時も、ほとんどの人は涙をいっぱいにためていました。
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一生、私の脳裏に残り続ける。
東京都 井川様(10月3日)(手紙)
回りまわって手に入った招待券で来ました。家族についても親子についても、いや、人間として、人についても
考えさせられました。これは一生わたしの脳裏に残り続けるだろう。いい演劇をみたというよりも素晴らしい
人たちに会えたなっていう気分。母の三園さんは多喜二の母ってこういう人だったんだと思わせたし、兄弟のつながり
もいい連中だなとしみじみ思わせたし、パンフレットにあった「普通のことや当たり前のことを大切にする人たち」
に感動しました。帰りに観劇料を払いたくなったほどです。
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最高です!
神奈川県 来栖様(10月3日)(アンケート)
来てよかったとしみじみ感じました。心の底から感動しました。最高です!
終電車ぎりぎりですが、どうしてもこれだけは伝えたいので書きました。
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前に前進座の「母」を見たが・・・。
東京都 長田様(10月4日)(同上)
以前前進座の「母」を見て、同じものだと思っていたら全然違うのでびっくりしました。同じ三浦綾子なので
前進座とアドックという劇団はどうなのか比べてみようと思ったのです。前進座を見たときもいい劇だなと
思いました。でも全然くらべものにならないくらい今見た「母」が感動しました。今まで全然知らない
劇団ですから、どんなものかと思っていたがすごいですね。ついこの前、三浦綾子の「銃口」というのも
見て来ました。でもこれもくらべものにはなりません。本当に深いところで人間について考えている
劇団だなあと思いました。3時間は長いが、2時間ちょっとのように思えたし、舞台に釘付けになりました。
これからもがんばってください。
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日本のすべての子や親に見て欲しい。
東京都 梶山様(10月4日)(手紙)
「お母さんも一緒に連れてくればよかったね!」と妻が言っていました。静岡の実家には5年以上ご無沙汰で、
妻とぼくの母とは少々気が合わなくて母の話はタブーでした。「母」という演劇が妻にこんなことを言わせたと思います。
ぼくは「ああ」と言うのがやっとでしたが、妻にさそわれて都合をつけて行けてよかったです。
正直言うと友人との約束があったのをキャンセルさせられてしぶしぶ行ったのです。
アンケートにも一言書いてきましたが、それでは足りなかったので手紙を書きました。近いうちに実家に行こうと
妻から言ってくれました。3人の子どもを連れて行く計画を立てました。今度アドックの「母」を上演する機会が
ありましたら知らせてください。静岡の母や、下の子は小学生ですが3人の子どもも一緒に連れて行きます。
日本のすべての子どもや親に見て欲しい作品です。
再々演、いいえ再々、再々々々演をしていってください。
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「感動」を本当にありがとう。
埼玉県 中嶋様(10月4日)(アンケート)
劇団アドックの皆さんありがとうございました。すばらしい劇でした。昨日来る予定が母の体調が
悪かったので今日来ました。「お前だけ行ってこい」と言われたのを一日待ってよかった。
母は「良かったよ!」って涙を拭きながら何べんも言っています。期待をしていましたが期待以上でした。
セキの三園さんの芝居をはじめて見ました。こんなにすばらしい女優さんを知りませんでした。
三園さん、すばらしいです。ぴったりの役ですね。感動をほんとうにありがとうございました。
アンケートに涙の跡があるけどすみません。
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暖かい人間味のある舞台
東京都 村山貴子様(6月2日)(アンケートより)
下北沢などで舞台はよく見ます。しかしこんなに暖かい人間味のある舞台は初めてです。
「ぼたもちを年に一回食べられれば、普段は何を食っていても・・・」今を何不自由なく生きていた
私にはショックな言葉でした。真実と正しさの線引きが分からずにいる私は、セキさんの人生にたくさん
学びました。今日の日を決して忘れません。素晴らしい時間をありがとうございました。
三浦綾子さんの作品に興味を持ちました。
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父や母と話をします。
埼玉県 佐藤和明様(10月4日)(同上)
三浦綾子という人は教科書に名前が出ていたと思います。「母」を見て、本当にいた人のことを演劇にしたのを
知りました。途中で多喜二は「かにこうせん(蟹工船)」を書いた人だと知っていました。こういう人だったんだ。
やっぱりお母さんもすごい人だったと思います。ぼくは高校生になってから母とほとんど口はききません。
父とは顔もあわせません。これはいけないことだと思いました。なるべく話をしたいと思いました。
今日から絶対自分を変えます。父や母にも見せたい演劇です。
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原作を買って帰る。
神奈川県 不明様(10月4日)(同上)
小林多喜二は学生の頃日記を含めてほとんど読んでいる。三浦綾子は、朝日新聞で「氷点」を読んだだけだ。
自分には質が合わないと思っていた。「母」という作品も本屋に並んでいるので知ってはいたが、
演劇で内容を知ることになった。セキさんのセリフに娘を「いい歳で」と言っていたが、自分もいい歳になって
今更、学生時代に世を去った母に思いを馳せ、「ああ、あの時母はこんな思いだったのか」などと当時を甦らせた。
演劇でこのような思いを抱いたのも初めてなら、原作を読みたいと思わせたのもこれが初めてだ。このビルの下に
本屋があったので帰りに原作を買って帰る。骨太の作品だった。忘れていた感動の涙を禁じえなかった。
久々に本物の感動に出会ったことに心から感謝する。
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劇団アドック、今後注目します!
東京都 片岡様(10月4日)(同上)
皆さんの確かな演技に今日は「得」をした満ち足りた思いで帰れます。ありがとうございました。
久方ぶりに20年以上も前に亡くなった母(勿論父も)を思い出しました。
「前進座のいまむらいずみ」さんよりすごい。劇団アドック、知りませんでした。今後注目します。
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劇の構成がすばらしい。
東京都 細井様(10月4日)(同上)
劇の構成のすばらしさに同じ仕事をしているものとして感動した。特に小林多喜二を生んだ
環境がよく分かる劇の構成がすばらしい。母の力と愛情が一本の筋となってつながっていた。
信仰の大切さも分かるような気がしてきた。
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三浦さんが生涯をかけて伝えてきたこと。
東京都 西原様(10月4日)(同上)
演出がすばらしかったと思います。なぜ人ひとり死んだ場面等々を、あんなに軽くすませて流れるように
進めるのかと考えていましたが、このお話しの重点は教会が出て来たところ以降にあり、三浦綾子さんの生涯に
おいて伝えて来られたものが、しっかりと全体を通じて出されていました。
なおかつ、ノンクリスチャンの方々が耐え得るように、様々な工夫がされていました。舞台として最高だと思います。
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母を演じた人のレベルで。
東京都 村上様(10月3日)(アンケート)
登場人物ひとりひとりの表現に演出の意図したものだと思いが、微妙なニュアンスが表れていて、
若い俳優もいまどき珍しい重厚な演技を見せるものだと感心した。しかしまだまだ消化不足の面も目立つ。
一番前で見ていたので一層強く目に付いたのかも知れない。これを2、30回やれば違って来るだろうと思った。
母を演じた人のレベルで出演者を揃えたら、今の日本を代表する作品になると思う。ちょっともったいない思いだった。
でもこれだけの芝居をやる劇団があるのを知り、新劇界も捨てたものではないと感じた。
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感動した! が・・・
千葉県 久保田様(10月3日)(手紙)
心から感動しました。これは芝居を見に来たのか、生涯をかけて会いたいと思える人に会いに来たのか、
帰りの地下鉄のなかで思い巡らすほど、充実した時間を過ごしました。が、俳優のレベルの差が不満でした。
登場人物には若い人もいるのですから研究生のような人がいるのは当然でしょうが、底のレベルアップが望まれます。
一生懸命だけではつくれないものがあるじゃないですか。そこがちょっと不満でした。でもよかった。感動した!
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三園さんのこれからに大きな期待
神奈川県 ○○様(10月4日)(手紙)
始めに苦言から。出演者のレベルに差がありすぎます。全体のレベルを整えれば「母」は
本年の演劇界最高の作品だろうと思う。拙い役者が混在することが、「母」の世界から「稽古場」の世界へ
引き戻される。裏方さんのアマチュア性もその一つです。雑音に邪魔されて現実に引き戻されるつらさを
わからないようでは、自分たちの仕事の価値を理解できないでいるのではないかと首をかしげてしまいます。
これらに引き換え、三園さんという女優さんには正直驚きました。
杉村春子さん亡き後、本物の女優を失った穴は埋まることはないだろうと思っていました。
「母」で、三園ゆう子さんという女優さんに出会い、これまでどうしていた人だろう、外国にいた女優さんだから
知らなかったのだろうか、などという考えをめぐらせました。その後パンフレットを拝見し、キャリアも思いのほか
多くない人なので驚きを禁じえず、手紙を書きました。すばらしい女優さんです。
存在感といい、役の人物そのものの存在を見せてくれる希な女優さんです。
劇団アドックとの出会いも初めてなら、三園ゆう子さんを拝見するのも初めてです。
今も興奮冷めやらず、セキを演じた三園さんの姿が脳裡を駆け巡っています。
三園さんのこれからに大きな期待を込めます。私の中に生き続ける杉村春子さん以来の存在に
なってくれるように思わせる女優さんです。次回からもう少し確りした劇場での公演と、一般にも伝わる
告知をして欲しいように思います。
(演劇の評論をしている方の無許可掲載のため、氏名を伏せました)
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芝居の劇場ではないのでは?
埼玉県 弓削田様(10月4日)(アンケート)
交通のアクセスもいいし、会場全体も新しいし、しつらえもよさそうで雰囲気もいいと思っていたが、
進行中、舞台がギーギー鳴ったり、袖が使いずらそうだし、芝居の劇場としては考えものではないですか?
特設の舞台らしいからしかたがないとも言えますが、わたしは演劇に関係する仕事をしているので、
それが気になって仕方がありませんでした。もっといい環境で演じてもらいたい。せっかくのいい芝居だから。
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三浦綾子原作 「母」
三浦綾子原作 「母」 シナリオハント
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本公演の感想文をご覧ください。 |
三浦綾子原作 「母」 初演評
三浦綾子原作 「母」 天童市立中学校演劇鑑賞教室 感想文 |
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